先日、スーパーで買い物をしているときにパンコーナーであるものをふと見つけました。
縦向きに溝の入った側面に、よく焼き上げられた茶色の見た目のイラスト…これはカヌレ!?と思うも束の間、商品名を見る前に自分の手はもうその商品を手に取っていました。
しかし手に取った商品の名前を見てみると「レモンクグロフ」とのこと。
クグロフ自体は、名前としては「そういう焼き菓子があるんだよなー」という程度に知っていました。
が、実際に食べたことはありませんでした。
カヌレではありませんでしたが、せっかく手に取ったのも何かの縁。
ということで今回は、ぱっと見の見た目はカヌレに似ている焼き菓子の”クグロフ”について紹介とレビューをしていこうと思います。


クグロフとはなんなのか
クグロフはフランスやオーストラリア、スイスといった国でクリスマスの時期によく食べられている伝統菓子です。
クグロフの名前の由来の説として、フランス・アルザス地方のリボーヴィレ村に住んでいた「クゲル」という陶器職人さんが、キリストの誕生を祝うために訪れた三博士(聖書の登場人物)をもてなすために、陶器を使用し作った食べ物で、その職人さんの名前「クゲル」が由来となって名付けられたという説があります。
また他の説として、ドイツ語の「クーゲル」(僧帽)と「フップフ」(酵母)が語源という説もあります。
フップフがなぜ名前に含まれているのか。それは、クグロフにはイースト菌(=酵母)を使用しているため、語源としてフップフが含まれているのだと思われます。
クグロフはかつてのフランス王妃であったマリーアントワネットの好物であったともされています。



溝の入った側面はカヌレにそっくりですが、クグロフは真ん中に穴が空いたかたちなので、上から見た形状はドーナツやホールの状態のシフォンケーキに近いですね。
今回購入したのは、ヤマザキ製パンから発売されている「レモンクグロフ」です。
しっとりしつつもふわっとした生地の中に存在感のあるレモンピールが混ぜられており、ほのかな酸味と上品な甘さが感じられる一品です。
生地自体にもレモンジャムとレモンジュースが混ぜられていることが原材料名のところからわかります。
生地自体は甘すぎることもなく、しつこい重さというのもないため、ぺろっと食べれてしまう印象です。
しっとり感強めのパウンドケーキのような食感と味わいという印象のスイーツでした。
パウンドケーキやマドレーヌといった焼き菓子類が好きな人はクグロフも好きではないかな〜と感じました。
みなさんもクグロフを見つけてみたら試しに一度食べてみてくださいね。

【レモンクグロフ】
[栄養成分表示(1個あたり)]
熱量 210kcal
たんぱく質 2.3g
脂質 11.7g
炭水化物 23.8g
食塩相当量 0.3g