失敗の日々を繰り返したカヌレづくり

公開日:2022年04月07日 18時17分
最終更新日:2022年09月22日 17時51分

 皆さんは自宅でカヌレを作ろうと思ったことはありますか?

 私自身、カヌレにハマってから自宅で何回か作ったのですが、これが意外と難しい…。

 カヌレは材料こそシンプルですが、いざ作るとなるとかなりの確率で失敗してしまいます。

 今回はそんなカヌレ作りで失敗した例と難しい点をまとめました!

 今後カヌレをつくろうと思っている人たちの教訓になればと思います笑


失敗集🔰

1.焼きムラ

 これは私的にカヌレづくりで一番なりやすい失敗例だと思ってます。笑

 原因は焼く際にカヌレ生地が型から飛び出してしまう「発射」という現象です。

 通常であれば少し浮いても焼くうちに元に戻るのですが、生地を寝かせる際に時間が少なかったり、型に流す前に混ぜすぎたりすると、生地に含まれるグルテンが活性化してしまい、必要以上に膨らんでしまうためにこのような現象が起こります。

 発射してしまうとカヌレの頭になる部分が型に触れない状態で焼きあがってしまうので、写真のようにムラができでしまいます。


2.そもそも焼き色がつかない

 このケースは写真の下のカヌレのことですね…。

まったく同じ生地で焼いたのに焼き上りが全然違うことになるという、前代未聞の珍事でした笑笑

このときはテフロン型(上)と銅型(下)で使う型を変えて焼いたのですが、見事に銅型だけ失敗してしまいました。

たしか銅型の方を焼いているときに、発射するんじゃないかって心配でちょっと膨らむたびにオーブンから出したりしてたらこうなった気がします。

熱伝導率の良い銅は、熱が伝わるのはもちろん早いけど、温度が下がるのも早いため、型が焼き色が付くほど十分に熱されていなかったのかなと今この記事を書きながら気づきました笑

そりゃ焼き色つかないですよね…笑


3. カラメル…?

 これは底の部分がキャラメルみたいに、噛むとなんか歯にまとわりつくような感じがして、なんか違う…となった回です。

 断面こそいい感じに見えるんですけど、恐らく型に流す際に混ぜが足りず、油分とか糖分が分離した状態(?)で焼きあがってしまったために、こうなってしまってんじゃないかと考えています。

 混ぜすぎると発射するし、混ぜが足りないと分離するしで、カヌレ作りってなかなか難しいぞ…?と思った瞬間でした。


4.  底がカチカチになる

 これは写真がちょっと残ってなかったんですけど、焼き時間が長すぎて底がガチガチになってしまうケースです。

 底が焦げちゃってるから、苦くて味のバランスが取れてない感じでした。



カヌレ作りのポイント

ここまで私が作った中で遭遇した失敗例たちを挙げてきましたが、では失敗しないためにはどうすればいいのでしょうか?

 カヌレ作りを行う中で特に注意すべきポイントは2点あります。

生地を24時間以上寝かせる

失敗例の紹介中にも少し話しましたが、カヌレは生地に含まれる薄力粉と強力粉は、混ぜるとグルテンという成分が発生します。

グルテンが活性化したまま焼いてしまうと、粘度の高いグルテン生地から空気が逃げ出すことができないため、必要以上に膨張してしまい「発射」してしまうのです。そのため、一旦冷やすことでグルテンを落ち着かせ、焼成時に膨張しすぎないようにするのです。

ですが冷蔵庫から出した後、型に流す前に軽く混ぜるのですが、その際に混ぜすぎると再びグルテンが活性化してしまいます。逆に混ぜなさすぎるとグルテンが足りず、カリカリとした外側やもっちりとした食感が生まれないため、ちょうどいいバランスを見つけることが大切になると思います。

焼成時に温度をしっかり上げる

カヌレはプリンとは違い、断面に「す」という気泡がある方がいいとされています。

これは生地を焼く際に急激に高温にすることで生まれるため、カヌレは焼く前に生地は常温に戻し、オーブンを高温に設定することが大切になります。

常温に戻りきっていないと、焼く際に熱の入りが遅くなり、生地に急激な温度変化が起きないために「す」ができなかったり、生焼けになったりするので、これも大切なポイントになります。



 このように、カヌレを成功させるには難しいポイントもありますが、成功したときの達成感と、おいしいカヌレを自給自足できるという大きすぎるメリットが待っているので皆さん一緒にカヌレ作り頑張りましょう♪




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